ミルトン「失楽園」より マーティン 「王位に就くサタン」1824年原本
〜イギリス文学史上の最高傑作「失楽園」の神々しい挿絵〜
|
作:
|
John Martin, ジョン・マーティン(1789-1854, 英国)
|
|
手法:
|
銅版画、メゾチント技法
|
|
額縁:
|
ゴールド色系 (額縁つきのお値段です)
額縁の変更はできません
|
|
マット:
|
アイボリー
|
|
表面:
|
ガラス
|
|
裏面:
|
つりひも付き(背面、左右よりつりひもがかかっています)
|
|
外寸:
|
およそ 45.8*38.0 cm
|
ジョン・マーティンが描いた『失楽園』の挿絵、版画原本です。壮大な物語を背景にした、光と闇の対比が魅力です。「王位に就くサタン」はその中でも象徴性が高く、ドラマティックな物語の緊張感が凝縮された名場面です。
西洋文学・聖書物語・幻想的な建築美に惹かれる方に、特別な一枚としておすすめします。
絵自体のサイズは小さいので、コンパクトな書斎にも飾っていただけます。
作品の背景:『失楽園』について
17世紀の詩人ジョン・ミルトンによる叙事詩『失楽園(Paradise Lost)』は、天地創造と人類の堕罪を壮大なスケールで描いた西洋文学の金字塔です。
神に背いたサタンとその軍勢の天界追放、アダムとイブの創造、そして楽園追放までの物語は、「人間の自由意志」「善と悪の対立」「傲慢の悲劇」といった普遍的なテーマを孕み、聖書の物語を壮大なドラマとして再構築しています。
この版画について:《王位に就くサタン(Satan enthroned)》
本作は『失楽園』第2巻にあたる場面を描いています。
神に反逆し、天界から地獄へと追放されたサタンは、敗北を認めることなく、自らを「地獄の王」として戴冠します。
地獄の首都パンデモニウムの壮麗な宮殿で玉座に就くサタンの姿は、傲慢さと野心の象徴であり、物語全体の対立軸を際立たせる重要なシーンです。
ジョン・マーティンは、暗闇の中に浮かび上がるサタンの姿と圧倒的な建築スケールで、地獄の軍勢が王を仰ぐ様を劇的に描き出しました。まさに「地獄の戴冠式」とも呼べる荘厳な瞬間が表現されています。
メゾチント技法について
この版画はメゾチント(Mezzotint)という製法で制作されています。
メゾチントとはイタリア語で「中間の調」を意味し、黒から白まで豊かな階調表現ができるのが特色です。フランス語では「マニエール・ノワール(黒の技法)」とも呼ばれます。
メゾチント製法の流れ
- 銅板全体に細かいギザギザの傷をつけます。この状態で印刷すると全面が黒くなります。
-
そこから、白や灰色にしたい部分の傷を潰したり削ったりして絵柄を作ります。
-
印刷の際は、ギザギザ部分にインクを刷り込み、削られた部分のインクを拭き取ります。
こうすることで、ギザギザの部分は漆黒に、削られた部分は白く浮かび上がるという、劇的な明暗表現が可能になります。
この作品では、地獄に差す神々しい光が印象的に描かれており、天国と地獄のコントラストがメゾチントだからこそ鮮烈に表現されています。
ジョン・マーティンの表現の魅力
-
壮大な建築描写:地獄の首都パンデモニウムの広大な空間が、サタンの支配力を象徴しています。
-
劇的な構図:暗黒の玉座の間に光が差し込み、サタンがスポットライトを浴びるかのように描かれています。
-
コレクション性の高さ:John Martinは『失楽園』のために24点の挿絵を制作しましたが、本作はその中でも特に象徴的で人気のある一枚です。
原本です。複製ではありません。 紙の折り目やインクのスレなど、当時のままです。 紙は当時の手すきの紙です。
こちらは、1990年代に額装をされて、箱のまま保管されていたものです。 ヴィンテージ品としてご理解ください。 額裏の吊り下げヒモは安全のため新品に交換し、全体をクリーニングのうえお届けします。
日本ではほとんど、手に入りません。 稀少なチャンスです。 ぜひこの機会にお求めください。
額装つき、税込みのお値段です。
|