エドワード・ステップ「お気に入りの花たち」より
チューリップ
Tulipa Suaveolens
原典:
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Favourite Flowers of Garden and Greenhouse
1896-97 ロンドン
Edward Step and William Watson
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技法:
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クロモリトグラフ(多色刷り石版画)
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額装:
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額装は日本で専任技術者が行ったもので、額装の部材は新品です。
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額縁:
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アンティーク調いぶしゴールド
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表面:
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ガラス(UVカットアクリルには、追加料金1,300円+税で変更可能です。ご注文時にコメント欄にご記入ください。後ほど金額修正いたします。)
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マット:
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色:オフホワイトに茶ライン
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裏面:
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つりひも付き
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外寸:
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約 33.5 * 42.5cm(額縁の一番外側のサイズです)
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重量:
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約 1.2kg
おすすめフック(絵と同梱できます):3kg荷重フック
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オレンジ、黄色、白のチューリップ。
チューリップはいつだって花壇の人気者です。
人気の高い、球根が描かれているものです。
この鮮やかな色は、この時代にやっと実現できたもの。
きれいです。
どことなくノスタルジックな感じもして、アンティーク家具にもよく合う一枚です。
作品について
イギリスのエドワード・ステップ(1855 - 1931)による、お花の図鑑からの一枚です。
見映えのする美しい花ばかり。
19世紀当時から現在にいたるまで、世界中でコレクションの対象となっています。
1896年から97年の原本です。複製ではありません。
英国の植物図譜は、カーティス「ボタニカルマガジン」が発刊された1780年ごろから発展していきます。これはちょうどその時代から100年くらい経ったもの。カーティス初期作品と比べると、だいぶ進化しています。
まずは、版画技術の進化。
このころになると「クロモリトグラフ」という新しい技法が確立されています。以前よりも色彩豊かに、鮮やかに、しかも低コストで製作できるようになりました。
とくにこちらのステップの作品は、アラビアガム(アラビアゴムの木)を絵の具原料に用いています。ゴムの効果で、色に鮮やかさが出て、ツヤが出ているのです。
水分をたっぷり含んだ花びら、いまがまさに旬といったフレッシュな躍動感。みずみずしく表現されています。
ダリアの赤や、ひまわりの黄色、など、鮮やかな原色がたいへん美しく味わえます。
そして、園芸趣味の広まり。
ヨーロッパ貴族を中心に、趣味としての園芸、ガーデングが広まったことで、植物図鑑も趣味性の高いものが現れはじめました。
もともと薬草の研究、自然科学の研究を目的に作られていた図鑑ですが、そういったアカデミックな枠組みから解き放たれていったのです。
花を描くにも、花束にしたり、デフォルメしてかわいらしく描いたり、といった志向があらわれました。
こちらのエドワード・ステップの図譜は、ガーデンで映えるお花、かわいい人気のお花、に絞って紹介されています。
色とりどりの花で束にしたり、構図を工夫したり、かなり意匠の入ったものとなっています。
学術的な植物図鑑としては、「あるがままの植物を科学的に正確に描く」ことがルールでした。そこからは逸脱したといえるでしょう。
そのため、正統派のボタニカルアートとは違う、認めない、という考えもあります。
確かにそうなのですが、でもこれはこれで、歴史の流れにおける一つの形態であります。
ステップの年代は、英国の華やかなヴィクトリア文化が花開いた時代です。
住宅や家具などのインテリア、貴婦人のドレス、食器類など衣食住のあらゆる面において、実用一辺倒ではなく美しいデザインが生まれ、皆が楽しんだ時代でした。
図鑑のお花も、まさにそのような時流に乗って描かれたのです。
ステップの図譜は、輝かしい華やかな英国ヴィクトリアン文化の遺産の一つと考えられます。
明るく、清らかで麗らかなお花の絵は、幸福感があり、現代のインテリアにもぴったりです。
みなさまのお部屋にも、ぜひ飾ってみてください。
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保存状態はたいへん良好です。
(本物のアンティーク版画に共通して、ものにより、シミや紙の折れ目、軽微な破れがみえる場合があります。125年以上前の物としてごく自然なこと。アンティークの味わいとしてご理解ください。)
*額装の変更は可能です。お問合せください。
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贈り物にもおすすめです。
ギフト用包装は無料で承っております。
今ならご注文後、24時間以内に発送(出荷)します。
東京から近い地域でしたら、翌日のお届けも可能です。
125年以上前の本物の原本、しかも額装つきでこの価格は、たいへんお買い得です。
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