「ジ・オーキッド・アルバム」より
レリア・エレガンス・アルバ
編者: |
Robert Warner ロバート・ワーナー |
作者: |
John Nugent Fitch ジョン・ニュージェント・フィッチ
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原典: |
The Orchid Album
「ジ・オーキッド・アルバム」 |
発行年: |
1882-97年、イギリス
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画法: |
リトグラフ(石版画)/手彩色仕上げのリトグラフと多色刷りリトグラフが混載
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額装: |
額装つき。UVカットアクリル。 価格も額装込みの表示です。 額縁の変更は可能です。
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サイズ: |
38.5cm * 46cm 重さ 1.2 kg
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付属: |
テキストページも一緒におつけします。 |
なんて高貴な白い花でしょう。レリアはカトレアの近縁種だそうです。
〜以下、「オーキッドアルバム」共通〜
「ジ・オーキッド・アルバム」、こちらは1890年前後にイギリスで製作された、ラン(蘭)の図鑑です。 制作には15年もの年月が費やされ、合計11巻にもなる、まさに図鑑の一大プロジェクト。 528ものランが載っています。大作、傑作です。
なぜこのような壮大な図鑑が作られたのか。
それは、ランという植物に対するヨーロッパ人の特別な思いがあるからです。
ランは、19世紀のヨーロッパで、一大ブームが起きていました。
大航海時代を経て、未知の大陸の珍しい品々がヨーロッパに届くようになりました。
そのうちの一つが、ランでした。
ランはそもそも、熱帯の植物です。 偶然、南米からの船荷にまぎれて持ち込まれたランがイギリスで発見され、なんだこの美しい花は、ということになりました。
こんな色鮮やかで優雅な形をした花は、ヨーロッパにはなかったのです。
これをきっかけに、ヨーロッパ貴族たちは、こぞってランを探し求めるようになりました。
美しいラン、珍しいラン、新種のラン、を手に入れるために、人を雇い、世界の各地に派遣させました。 「オーキッド・ハンター」と呼ばれる人々です。航海が危険だらけだった時代、彼らは命がけで渡航し、ラン探しにあたりました。
新種を発見できれば、多額の報奨金を得られます。 熱帯のジャングルで、密林をかきわけ、斜面をよじのぼり、死にものぐるいでランを探しました。事故や病気で命を落とすハンターも数多くいたといいます。
そのようにして得た稀少なランを所有、栽培することは貴族のステイタスで、上流で高尚な趣味となりました。
イギリスでは、ランの生態や栽培法が研究され、専門の書物も生まれました。
その流れでできたのが、この「ジ・オーキッド・アルバム」です。 当時のブームに乗って世界じゅうから集められた美しいランを、まとめ、分類し、アルバム(図譜)として記録しました。
ランの描画にあたったのは、ジョン・ニュージェント・フィッチで、当時最も高名な植物画家の一人です。 石版画ならではの透明感ある色彩で、ランの一つ一つを彩り豊かに描いています。
このたび、たいへんに状態も良く、しかも華やかで人気のある品種のものを入手しました。 もちろん、複製やコピーではなく、130年ほど前の、当時の原本です。
ヨーロッパ貴族がこぞって求めた、宝石のようなランの花。ぜひお宅に飾ってみてはいかがでしょうか。
花を立派に引き立てる、本格的な英国式額装と、豪華なゴールド色の額装つきでお届けします。
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