モーンド『ボタニック・ガーデン』より No.153
〜宝石のような、お花の芸術〜
編者: |
Benjamin Maund ベンジャミン・モーンド
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原典: |
"The
Botanic Garden " 初版
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年代: |
1837-38年
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画法: |
手彩色銅版画(モノクロの銅版画が水彩絵の具でていねいに手彩色されています)
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額装: |
額縁:
アンティーク調デコラティブゴールド額
マット(台紙):ミント うすいパープルのマーブル紙(アメリカ製・手染め)、装飾ライン2本
表面:ガラス(通常のガラス) 裏面:つりひも付き
*額縁、額装パーツは新品です。 |
サイズ: |
外寸)26cm * 32.5cm
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重量: |
0.7kg
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額装からお花から、とにかくすべてがかわいい! 英国ボタニカルアートの魅力を凝縮した、とっておきのシリーズ、モーンドの「ボタニック・ガーデン」です。
早春の花を集めた4点と推察されます。下の段のプシュキニアやプリムラは、ご存じの方も多いのではないでしょうか。
特に右下プリムラのお花、むらさきの色合いが非常に美しく描かれています。
----------------------------------- 〜以下、「ボタニック・ガーデン」共通〜
174年前の本物
今から174年ほど前、1837-38年に英国ロンドンにて刊行された「ボタニック・ガーデン」の、本物の原本。 複製画やコピーではありません。
こちらは初版です。(後年のものには、花が一つずつ一ページで描かれ王冠マークがついている版もあります。)
当時のイギリスの王立植物園で栽培されていた、鑑賞用の花を記録したものです。 一つ一つ丁寧に描きとめたこのシリーズは、ヴィクトリア女王に献上されました。
紙ももちろん、当時のままです。 よく、4つの花が1つずつ分解されて額装されているものもありますが、こちらはそのままの状態です。
イギリスで長い間大切に保管されていたものであり、状態はたいへん良好です。しみや破れはほとんどなく、素晴らしいコンディションだと思います(注:こちらのNo.153には、余白部分に少し黒いポツポツとした点があります。ページ一番下の写真でご確認いただけるかと思います。もちろん、遠目で見て目立つものではなく、アンティーク版画の特徴として十分許容できる範囲です。)
それを今回、日本で英国式手法にて額装しました。
驚愕の緻密さ!「ルーペで観る芸術」
近くで見ても、遠くから見ても、本当にきれい。
その理由は、この超のつく緻密さにあるのです。
パソコンの画面ではお伝えしづらいかと思いますが、こちら実はとても小さな花なのです。
1枚に4つの花が載っていますが、1マスの大きさはわずか8cm*6cm。そのわずかなスペースの中で、花の色の繊細なグラデーションや、おしべやめしべ、茎の繊毛まできっちりと描かれているのです。(ページ一番下に拡大写真があります。)
普通の筆では塗れない細かい部分には、トゲや動物のヒゲを使ったといいます。驚くべき技巧です。
そのため、欧米では「ルーペで観る美しい花の芸術」と呼ばれ、高い評価を受けています。 作品がお手元に届いたら、ぜひルーペでご覧ください。細部まで宿る美しさに、感動します。
どこからどう見ても完璧に美しいからこそ、飽きもせず一生物の品として鑑賞できるのではないでしょうか。
英国式の美しい額装が自慢です
全体で見てここまで美しい一品に仕上がったのは、額装の完成度が高いから、ともいえます。
スモーキーなミントグリーンのマットに、ラベンダー色のマーブル紙。アメリカ製の美しいマーブル紙は、手作業で貼り付けているものです。
絵自体の素晴らしい技術に負けない、たいへんていねいで質の高い額装です。
仕上げに、植物の繊細さを生かす、細めのかわいらしい額縁を使いました。
ほどよい甘さがあり、品があって、とても素敵です。
ボタニカルアート初心者にもおすすめ
額装つきですので(後ろにヒモがついています)、すぐに飾ってお楽しみになれます。
壁に絵を掛けるのに慣れていない、という方にもおすすめします。小さいので、イーゼルに乗せて家具の上に飾ることもでき、小物感覚で扱えます(別売のイーゼルはこちら-->>「イタリア製イーゼルM」)。
写真で見るより、実物は小さく感じられると思います。額装込みの外寸法は、26×32.5cm、ルドゥーテのバラ(小)と同じです。
お値段もお手頃です。 本格的なボタニカルアートが欲しいけれど、なかなか勇気が出ないという方にも、おすすめです。
お気に入りの本物の額装品が一つあるだけで、心躍る空間ができることを、実感できるでしょう。
解説ページも一緒におつけします
こちらのモーンド「ボタニック・ガーデン」は、もともと英国で栽培されていた鑑賞用の花を、絵つきで解説したものです。
よって、絵と解説ページにより構成されています。今回お買い上げいただいた方には、解説ページもおつけします。
それを読むと、花の名前・品種・特性が詳細に記されており、興味深いものです。
174年前のものなので、今はもうない品種もあるかもしれません。英語も少し古語が入っていて読みづらい点もありますが、園芸がお好きな方は、解説をひもといてみるのもおもしろいと思います。
家に招いたお客様との会話のきっかけにも
かわいいお花の絵は、必ずお客さまの目に留まります。
「これは実はね・・・」と言って、一緒にルーペで眺めたり解説を読んだりして花の話をすれば、きっと楽しい時間を過ごしていただけることと思います。
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