ルドゥーテ 「フランス樹木誌」原本

ルドゥーテは、農業技術書や植物学書といった、多くの学術書に挿絵を描いています。

こちらもその一つ。
デュアメル・デュ・モンソー著『フランスで露地栽培される喬木と灌木についての概論』の中の絵です。

当時のフランスの木々を植物学的に分類整理した学術書です。

ナポレオン夫人ジョゼフィーヌに献呈されました。

デュアメル・デュ・モンソーHenri Louis Duhamel du Monceau（1700-1782)は、農学者、科学者、植物学者として有名です。研究は、農作物の生育法だけでなく、そこから発展して土壌の研究、気象の研究など広い範囲に及びました。とりわけ気象研究の成果は、航海術に活かされ、デュアメル自身、海兵学校の設立にも携わったといいます。
また、フランス重農主義者の一人でもあり、国の発展は農業の発展あってこそとし、農業研究の重視や農産物の貿易自由化を唱えました。

バラで有名なルドゥーテの卓越した技術は、この樹木でも存分に味わうことができます。
木々の緑や枝に咲く花を、実に繊細に、美しく描きあげています。

こちらの作品は、すべて当時の原本、アンティークプリント作品です。複製ではありません。
木々の美しさを存分にいかした、特別に手のこんだ豪華な額装にてご提供いたします。